流山は白みりん発祥の地
白みりんの醸造は、江戸中期に始められました。明和3年(西暦1766年)に堀切紋次郎が後の「万上みりん」、続いて天明2年(西暦1782年)には5代目秋元三左衛門が、後の「天晴みりん」の醸造を開始。
江戸時代中期頃までみりんは、関西で作られる色の濃いみりんでしたが、当時流山で酒造業を営んでいた秋元家や堀切家が互いに切磋琢磨し、「天晴味淋」、「万上味淋」という、淡く澄んだ「白みりん」を相次いで誕生させました。その後、白みりんは甘い飲み物として、お酒の苦手な人や江戸の女性たちの人気となり、江戸川の水運を利用して江戸へと運ばれ、流山に繁栄をもたらしました。
天保年間になると醸造家は9軒に増え、流山の白みりんは関東一円にその名を轟かせました。
白みりんの醸造の歴史と魅力を五感で体験できるミュージアム(流山市白みりんミュージアム)
2025年3月にオープンした流山発祥の白みりんをテーマにした体験型公共施設です。黒漆喰をイメージした黒壁に瓦葺き屋根、木質感あふれる施設は、歴史ある造り酒屋をイメージして作られています。エントランスに並ぶ12基の切り絵行灯も必見です。
白みりんの歴史や調理効果を学ぶことができ、もろみをかき混ぜる櫂入れ体験や工場見学をデジタル技術で再現した展示なども楽しめ、みりんを使った料理体験などができるキッチンスタジオも備えられています。
展示エリア外にあるショップ「ながれやまぐるり」では、ミュージアム限定の「白みりんソフトクリーム」やみりんリキュール、みりんを使ったお菓子などが並びます。
一茶双樹記念館と流山キッコーマン株式会社(流山本町まちなかミュージアム)
現在の一茶双樹記念館周辺の一体は、流山白みりん2大ブランドの1つ「天晴みりん」誕生の地、開発した秋元本家の工場跡地です。また、開発者の5代目三左衛門は、俳人小林一茶と交流し、その活動を支えたことでも知られており、家業のかたわら俳句もたしなみ、俳号を双樹としました。
また、2大ブランドの1つ「万上みりん」は、200年以上流山本町でみりんを造り続けています。現在の流山キッコーマン株式会社・工場があるこの場所は、もともと開発者の堀切家の醸造蔵があった場所です。工場の壁面には当時の商品のラベルデザインなど貴重な資料が展示され、まちなかミュージアムとして観光客を楽しませています。
流山の白みりんの歴史は博物館にあり
流山の歴史・民俗について、多種多様な資料を展示している流山市立博物館。「白みりん発祥の地」のコーナーでは、30石(約5,400リットル)もの大きさの仕込み桶をはじめとするさまざまな桶類や麹蓋、圧搾袋や焼印、ラベルや下絵、石版などが展示されています。100点以上に及ぶこれらの展示品は、「流山のみりん醸造用具」として千葉県指定有形民俗文化財に指定されています。また、全国のみりん商品の展示では、その種類の多さに驚くこと間違いありません。
流山本町でしか味わえない!みりんグルメ
200年以上みりんとともに歩み続けてきた流山本町には、現代においてもその伝統的な白みりんを使用した料理やスイーツを提供している飲食店が多くあります。和食・イタリアン・洋菓子・和菓子など、そのジャンルは幅広いです。ここでしか食べられない!珍しいみりんグルメをぜひご堪能ください♪
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