流山は白みりん発祥の地
白みりんの醸造は、江戸中期に始められました。明和3年(西暦1766年)に堀切紋次郎が後の「万上みりん」、続いて天明2年(西暦1782年)には5代目秋元三左衛門が、後の「天晴みりん」の醸造を開始。
江戸時代中期頃までみりんは、関西で作られる色の濃いみりんでしたが、当時流山で酒造業を営んでいた秋元家や堀切家が互いに切磋琢磨し、「天晴味淋」、「万上味淋」という、淡く澄んだ「白みりん」を相次いで誕生させました。その後、白みりんは甘い飲み物として、お酒の苦手な人や江戸の女性たちの人気となり、江戸川の水運を利用して江戸へと運ばれ、流山に繁栄をもたらしました。
天保年間になると醸造家は9軒に増え、流山の白みりんは関東一円にその名を轟かせました。
一茶双樹記念館と流山キッコーマン株式会社(流山本町まちなかミュージアム)
現在の一茶双樹記念館周辺の一体は、流山白みりん2大ブランドの1つ「天晴みりん」誕生の地、開発した秋元本家の工場跡地です。また、開発者の5代目三左衛門は、俳人小林一茶と交流し、その活動を支えたことでも知られており、家業のかたわら俳句もたしなみ、俳号を双樹としました。
また、2大ブランドの1つ「万上みりん」は、200年以上流山本町でみりんを造り続けています。現在の流山キッコーマン株式会社・工場があるこの場所は、もともと開発者の堀切家の醸造蔵があった場所です。工場の壁面には当時の商品のラベルデザインなど貴重な資料が展示され、まちなかミュージアムとして観光客を楽しませています。
流山の白みりんの歴史は博物館にあり
流山で誕生した白みりんの歴史やその作り方を分かりやすい展示で紹介しているのが流山市立博物館。白みりんの醸造に使用するとても大きな樽や道具が展示されているほか、製造過程についての映像も見られます。さらにあらゆるみりん商品が展示されていて、その種類の多さにびっくりするかも?!
流山本町でしか味わえない!みりんグルメ
200年以上みりんとともに歩み続けてきた流山本町には、現代においてもその伝統的な白みりんを使用した料理やスイーツを提供している飲食店が多くあります。和食・イタリアン・洋菓子・和菓子など、そのジャンルは幅広いです。ここでしか食べられない!珍しいみりんグルメをぜひご堪能ください♪
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