流山にはただ住むだけでなく、自分らしく自分のペースで活動されている方がたくさんいらっしゃいます。
今回は、「Social Green Projects」主宰&「みどりのさんぽマスター」発起人の伊藤さん。
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都心近郊の自然が当たり前のようにあり、みどりが大切にされているある種の成熟文化がある街で育ちました。転校や引っ越しを繰り返す中で、いつまでも変わらないでそこにあるだけでうれしい風景や場所があることを知ったといいます。みどりは自分にとっては、日々のエネルギー源なので、住む場所を決めるときにも、みどりは必要でした。蔵前と流山で迷って、流山は芝崎の斜面緑地など都心からこの距離でここまでみどりが残っていることに驚き、蔵前のような個性とセレンディピティ(偶然性)溢れる文化はこれからもつくっていけそうな余白を感じて、住む場所に決めました。流山の歴史ある文化も気になったそう。
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学生時代、環境に興味があり、おしゃれなゴミ箱をつくってゴミを減らす取り組みをしたり、大学で良い先生に出会ったり、ウィーンに留学し、パブリックスペースのうまい使い方を直に見て、都市計画・ランドスケープの分野で仕事をすることを決めました。知りたいと思ったら現地へ行き、会いたいと思った人に会いに行く。それが自分が一番吸収できるということ。だから、仕事以外で流山に自分がどう関わろうかと考えていました。
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そして、風景づくりと、セントラルパーク(流山総合運動公園)をはじめとした公園の活用のふたつをやっていこうと決めました。流山はみどりが豊かすぎて、もしかして逆にその価値にあまり気づいていないのでは?開発で無くなる風景を少しでも残すことはできないのか?と思い、「みどりの作戦会議」として興味のある方々とみんなで考えようとオンライン会議をしました。また、コロナ渦で近所を散歩している中で、まだ知らないみどりの風景がたくさんあることを知り、みんなで散歩をする「みどりのさんぽマスター」を企画、開催しています。今は個人の資産であるみどりを、まちの資産としてみんなで価値づけして守れないかを考えています。また、セントラルパークでは、パークヨガを実施して、公園の楽しみ方を参加者の方々と共有しています。
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何をやるにも、自分もやってみたい、参加してみたいというアプローチを見つけたいといいます。「みどりのさんぽマスター」は、自分が知らない方からの参加が増えてきたり、興味の範囲が広がってきているようです。これからは新緑がきれいな、最高の季節ですので、みどりを楽しむ気持ちを高めていきたいですね。